スポンサーリンク
先日箱書きを使ったストーリーの作り方を解説しました。
そもそも”起承転結”について話してなかったので、今日は物語の構成として、起承転結の役割を詳しく話していきます。
それぞれの役割を知ることで、まのびしたストーリーの回避など、面白くするためのテクニックとして使えます。では、見ていきましょう!
起承転結を図で表すとこんな感じ
物語の盛り上がり度です。
ざっくり説明すると、”起”の部分はさっと終わらせて、”承”をいくつかの事件・出来事で転がしていきます。そして”転”で感動させて、”結”で余韻を持たせつつ〆る。って感じです。
ではもうちょっと詳しく説明していきます。
起承転結の役割
- 起・・・天・地・人の紹介
- 承・・・転に向けた伏線やハプニング
- 転・・・クライマックス
- 結・・・余韻
【紀】
”紀”の役割は主に2つで、天・地・人の紹介とアンチテーゼの提示です。
”天・地・人”とは、それぞれ”いつ・どこ・だれ”つまりその物語の設定ですね。ジャンルは何なのか、どういった世界観なのかということを紹介します。特に主人公はできるだけ早く登場させましょう。
アンチテーゼとはつまり、伝えたいテーマの反対です。テーマに向かって物語を進めていくので、逆の立場から始めるとドラマを生みやすくなります。例えば「家族っていいよね」がテーマだったら、家出したところから始めるとか。
そして”紀”で最も気を付けないといけないことは、”魅力がないといけない”ということです。読者、視聴者をつかむ部分ですからね。
とはいえ、ストーリーで面白くするのは無理です。今からストーリーが始まるわけですから。別のもので魅力を作り出さなければいけません。
それが”天・地・人”です。設定です。あと5分で死ぬとか。トイレから動けないとか。秘密を抱えている主人公だとか。時間や場所で縛りを作り、人物に魅力を持たせるようにしましょう。
冒頭の始め方としては、するすると入っていくパターンが多いと思います。その逆は、いきなり爆発シーンから始まるなど、最初から飛ばしていく感じです。まぁ好きにしてください。
【承】
”転”に向かって物語を転がしていきます。いくつか事件を起こしたりして進めていきましょう。この部分が一番長くなります。
この時に気を付けないといけないことは、「貫通行動」です。途中で揺らいでもいいけど、目的・たどり着くところは変えないようにしましょう。
【転】
クライマックス!一番の盛り上がりですね。
感動させ、テーマを伝えます。
ただ、セリフでテーマをを伝えるのはあまりスマートじゃないです(必ずしもそうではありませんが)。動きや情景で伝えることができるように考えてみましょう。
【結】
あまり深く考えなくていいです。使い方的には、余韻が主で、ほかにはテーマを一押ししたり、次回作への期待を持たせたりして終ることもあります。
以上、起承転結について説明しました。あくまで基本的な形であって、ここから自分なりにいろいろアレンジしてみるのはありだと思います。でもまずは基本に沿って作ってみましょう。
実際に作るときは箱書きを使うと早くできますよ。
スポンサーリンク
コメント