模写におすすめの題材は??

イラスト・絵の練習

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今日は絵の上達の基本、模写についてお話しします。一番最後に模写におすすめの題材をご紹介してますので、それだけ知りたい人はスクロールどうぞ~

模写とは

あるものにまねて写し取ること。また、その写し取ったもの。

マンガでもアニメでも映画でもファッション誌でも何でもいいので、それをそっくり写しがきすることです。

作品を写し描くときのポイントは、構図や線一本でもその作者の意図を感じながらかくこと。

模写の目的

絵を上達させることが目的だ!って言ってしまえばそうなのですが、そのために「何を考えながら描くか」というのが大切です。

【模写の目的は模写ではない】

まずは一番大切で一番陥りがちな間違いを確認しておきましょう。

模写を続けていると「模写をすること自体」が目的になってしまうことがあります。

「あぁ、今日も模写しなきゃ・・・」ってなったら要注意です。

何で模写をするのか?模写をして何を学び取るのか?忘れないように。何なら今すぐ作業机にメモしてはつけましょう!

【いろんな作品を模写して引き出しを増やしていく】

模写の目的は人それぞれあるとは思いますが、「引き出しを増やす」これは目的として一番といってもいいほど大きな要因です。

人物のポーズ、パースや構図など自分の中にどんどんインプットしていきましょう。

「自分のオリジナルが書きたいから、他の人の構図はいらないよ」

という人がいますが、それは大きな間違いです。模写をしたことにより、その偏った作風しか書けなくなったのなら、模写の参考にしているものが少なすぎます。

マンガもイラストもアニメも実写映画も数限りない人が作っています。それらをどんどんインプットしていくことで、あなたの中でうまく消化されてそこからオリジナリティを作ることができるのです。

たまに模写しかできないのですが・・・という質問を見かけますが、それは先ほども言ったとおり、模写の数が少ないのが原因の場合が多いです。いや、たくさん模写はやったよ!という方は、ちょっとした考え方をしることでオリジナルの構図も描けるようになるので、それは今度お話しますね。

【模写で大切なことは忠実に再現すること】

忠実に再現してこその模写です。極論そこにオリジナリティはいらない。だって練習だもん。

ましてやアニメーターを目指している人はなおさらです。

依頼される作品はいろんなものがあり、その作品その作品によってこだわっているところや絵柄がまるで違います。

キャラクターをどれだけ似せて描けるかが勝負。

模写のPOINT

【細部まで完璧に模写を目指す】

模写をする際・・・というよりは絵を描く場合でガンガン上達する人となかなか上達しない人の違いの一つに「細部まで書くか書かないか」というものがあります。

ラフ絵しか毎回書いていない人はなかなか上達しない。

自分が書いたオリジナル絵でもそうですが、きちんと清書をしましょう。線画でいいので。

文字であらわすなら「線を一本にする」。意外と難しいです。なんとなく描けていたっぽい絵も清書にしたとたんなんか違和感感じたりします。

ちょっと話がずれましたが、細部まで意識して書くことが大事。だいたいこんな感じ。

一つの作品を作り上げる気持ちで!

【模写の時でも本物を意識する】

ただただ線を拾うだけではなく、現実にある実物を意識しましょう。

人体や動物の場合は骨格や肉づきを。なんでそのように折れているのか、そこにどの筋肉が影響を与えているのか、なぜそこはあえてデフォルメされているのか、省略されているのか・・・

きちんと考えながら描きましょう。

色を塗る場合は、その服の材質はなんなのか、寄りかかっている壁は木材なのか鉄骨なのか…質感が変わってきます。

【背景模写も大切!】

背景は言ってしまえば雰囲気です。なので初心者さんにおろそかにされがちですがめちゃくちゃ大切です。

例えばあなたが誰かに告白するところを想像してください。

そこが夕日の沈む海辺なのか、夜景の見えるオシャレなバーなのか、はたまた相手が病気で入院している病院の片隅なのか・・・・

全然雰囲気が違ってくるでしょう。場所によってはそこからのストーリーすら想像できてしまうくらいです。

雰囲気ってのがものすごく大切なのをわかっていただけたでしょうか?

アニメの場合、ダビング時(SEなど音を入れるとき)に背景があるかどうかで音も変わってきます。どこかの部屋なら、周りにどのくらいものがあるかで反響具合が違います。

歩いているシーンだと、その床の材質で音が変わります。

それとイメージ背景がありますね。あれ、センスのない人に書いてもらうとホントダメなんですよ(笑)今のうちからアニメや漫画のイメ背をコピーしてセンスを磨いていってください。

背景大事!

【スピードも意識して模写をしよう!】

アニメーターを目指している人なら、数をこなさないといけないのでスピードも意識しましょう。

たまに動画1枚180円で生活できないなんて話がどこかの掲示板上がってたりしますが、それ、1時間に1枚しか書けない人ははっきり言って仕事になりません。

1時間で最低でも平均5~6枚、なれている人だと10枚くらい描きます。

模写におすすめの題材

いろんなものを模写する。これに限りますね。(笑)

まぁ強いてあげるなら、スーパーアニメーター兼監督の人に言われたのは「実写映画」。その中でも黒澤明の作品はおススメです。ハリウッドがお手本にしたくらいですからね。

昔の映画なので、白黒で模写しやすいのもPOINTですが、何といってもその「画」がかっこいい。望遠レンズを使ってとられた画には迫力があります。

マンガでいうと、鳥山明のドラゴンボールや板垣恵介の範馬刃牙、荒木飛呂彦のジョジョなどはおススメです。他にはデスノートの小畑健さんあたりですかね。もちろん彼らも人間なので、後半になれば画力もさらに上がっています。なのでその中でも後半がおすすめです。

筋肉わかりやすいし、ジョジョは「ジョジョ立ち」っていう特殊なポーズもありますし(笑)

あとはあなたが好きな作品を丸まる一冊とか、もちろんそれ以外も。

実写もマンガもアニメも絵画も、そしてその中でもいろんな作者のものを数限りなく模写しまくってみましょう!

模写の題材、おすすめの探し方

【グーグル画像検索を使って模写の題材を探す】

模写の題材を探すときに、グーグルの画像検索はよく使います。僕が探すときは、実写映画の1シーンを探すのですが、ちょっとしたポイントがあります。

それは英語で探すことです。「movies nice scene 」みたいな感じで。日本語よりも使っている人口が多いので、たくさんの画像が見つかります。

初心者さんが映画の模写に挑戦するときは、人物が少なかったり、背景があんまり複雑ではないものを選んだほうがいいです。難しすぎると心が折れます(笑)。

【Pixivなどのコミュニティサイトでイラストを模写するのもおすすめ】

Pixivなどのイラスト投稿のコミュニティサイトも模写の題材を探すのにおすすめです。いろんな絵師さんがいるので、自分が好きな作風の絵師さんを見つけたらどんどんフォローしていきましょう。

ただ、初心者さんが心惹かれた作品をいきなり模写すると、理想と現実の差に心が折れることもあるので、ある程度実力がついてから表現の幅を広げたいときとかに模写をすることをお勧めします。

【ポーズマニアックスは手っ取り早くておすすめ】

どうしても模写の題材が決められないときは、ポーズマニアックスというサイトもおすすめです。こちら人物のみですが、いろんなポーズの3Dモデルがあります。

30秒ドローイングは、時間がないときや、準備運動のためのクロッキーとしてもおすすめです。

アニメーター西澤さんおすすめの模写の題材

別のページにスーパーアニメーター西澤さんの掲示板のQ&Aをまとめさせていただいたのですが、その中の話題に模写に関することがあったので、ここにも載せておきましょう。

  • 安彦良和:照明など映画を意識しているっぽい
  • 浦沢直樹:キャラのバリエーションが豊富
  • 能條純一:『哭きの竜』『月下の棋士』:日本人の顔がうまい
  • 小畑健:『ヒカルの碁』『デスノート』
  • あだち充:コマ割り、総合的な見せ方がうまい
  • 大島やすいち:『バツ&テリー』:動きのダイナミズム
  • 安彦良和:『ガンダム』

西澤さんは著書の中で「マンガを月に1冊模写すること」をお勧めされています。精度としては線を1本にまとめるところくらいまではやったほうがいいそうです。絵を上達されたい方はぜひ挑戦してみてください。

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それでは最後に、アニメーターの西澤さんの言葉を紹介して終わりましょう。

ただ、私が言えることは、自分が、「この絵は良い」って思ったら最後、その絵は自分が越えるべき目標になるということ。まねる目標じゃないのです。まねるために描くんじゃなくって越えるために描く。

西澤晋

参照元:西澤さんのホームページから

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