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もくじ
アニメーターとは?
アニメーション業界でアニメーターというと、いわゆる作画のひとたちのことです。
アニメの中で動いているもの、「セル」のもとを書く人ですね。主にキャラクターですが、キャラクターが食事をするならその食べ物も書きます。基本的に動くものは何でも書きます。
道のり的には
動画マン⇒原画マン⇒作画監督⇒総作画監督
というのがオーソドックスな道のりです。
動画マンから原画マンには比較的簡単にクラスチェンジできますが、演出や監督方面にジョブチェンジされる方も多数いらっしゃいます。
総作監になるには、「うまい絵を描ける」だけでなく、「キャラに合わせた絵を描ける」ことが必要です。自分の絵ではなく、他人の絵に合わせるということですね。
もちろんクラスチェンジすることなく、動画マンを極める方も数多くいらっしゃいます。そういった方に動仕を頼めると、制作も安心です。
アニメーターのお給料は?
アニメーターのお給料・・・てか、報酬ですね。ギャラです。出来高制です。なので数をこなすことができれば、その分報酬も増えますが、焦って変なのを上げてしまうとリテイクを食らってその分時間がとられてしまいます。
速く、正確に描けるようになることが、アニメーターで稼げるよういなるための絶対条件です。
下に書くのは具体的な各ジョブの報酬です。
【作画スタジオなど給料制の場合】
まず初めに、作画スタジオなどに入って月々の給料としてもらう場合を紹介します。
動画マンの修行で15万前後から始まり、総作監やキャラデザなどに上り詰めると50万ほど狙えます。それに加え、賞与という形もあるので、頑張ったら頑張った分だけ収入は増えます。
毎月の給料が保証されているところもあるのがありがたいですね。うまくなってフリーになることも可能です。
【フリーのアニメータとして仕事をしていく場合】
先ほども言ったとおり、うまくなり人脈画できて来ると、独立される方も多くいらっしゃいます。
その場合は、制作会社からの発注単価がそのまま自分の報酬となります。
ですが、確定申告などの税金の処理や、その他事務的な業務も自分でしないといけません。
そして一番問題なのが、自分が何かしらの理由で働けないときは収入がなくなるということ。最近はこういったフリーランサー向けの保険などもあります。リスク管理はしっかりとしておきましょう。
【動画マンの報酬】
動画マンとは:上がってきた原画をもとに線のトレースと中割を描く人。
1枚180~200円くらい。
1枚1枚の単価です。ものすごく簡単なものでも、ものすごく複雑なものでも基本的には一緒。
合成という手法があります、例えばしゃべっているキャラは口以外を固定して、口だけ3枚くらいで動かす。みたいな。これも全部180円とかなので、楽なものは楽です。
一人で平均 5~6枚/1時間 描けるようになれば一人前かな?速い人では1時間で10回くらいか人もいらっしゃいます。
【原画マンの報酬】
原画マンとは:レイアウトを描く人。動きのキーとなるコマは全部書く。中割の指示もだす。
1カット2000~4000円くらい。(1原、2原合わせて4,000~8,000円くらい)
1カットごとのお仕事です。1カット止メ(1枚)で3000円という場合もありますが、それはラッキーなもので、平均10枚くらい描くことになります。動画は線をトレースする正確さが必要になりますが、1原の場合はラフでも大丈夫です。あんまりラフすぎるとリテイクくらうこともありますが。
ただ、背景も書いたり、中割も考えたりとちょっと使う技術が違います。一番の違いは「タイムシート」をつけることですね。タイムシートとは、セルの動きを指示した表のことです。
動画で結構稼げてるのに、原画マンになったら最初のほうは収入が落ちるということもあります。
【作画監督の報酬】
「監督」って名前がつくと、ちょっと偉くなったイメージがありますね。(笑)もちろん、原画マンの絵に手直しをするので技術が必要になります。そのアニメの作風にしないといけません。
このあと総作監さんの行程がありますが、総作監さんが手直しするのは、修正が必要とされるもの、もしくはキーカット(キャラのバストアップなど)のみなので、重要なポジション。基本的にはここでの作画がそのままクオリティに直結します。
作監になると、1話数ごとの報酬で、30~50万くらいです。ただ、これは一人で作監をやった場合の話で、2~3人で1話の作監をやることも少なくありません。その場合は1話分の報酬(予算)をその人数で分けることになります。
先ほども言ったとおり、原画マンが書いた原画への手直しなので、原画マンによって労力はかなり左右されます。かといって手を抜いた作業だと、後々リテイクをくらって大変になるのは自分なので、下手な原画マンに当たらないことを祈りましょう。
【総作画監督の報酬】
総作画監督とは:全話数を見る人。キーカットにおいて作監でも直しきれていないところを直す。作監と違い、全カットを見ることはなく、たいていはキャラのバストアップから、さらに絞られるばあいも。
1話数7~15万くらい。
以外に少なく感じるかもしれません。僕もそう思いました。(笑)ですが、全カット見るわけでもなく、リテイクが基本的に作監さんの作業だと考えると、作業量は少ない・・・・・はず。
ただ、下手な作監さんだと、「総作監さん!すいません!これも直して!」ってことも少なくなく、結果的に莫大な作業量になることも。
なので、「もう、次の話数、俺が作監もやるわ!」っていう方もいらっしゃいます。その場合作監+総作監の報酬になります。自分が描いてるので、作監上りは総作監上りになるのです!
じゃぁ、全部やっちゃったほうが速くない?って話ですが、キャラデザやほかの話数の直し、雑誌の版権なども対応しているとそういうわけにもいかないのが現状。うまい作監さんを見つけて、制作にその人を紹介してあげると楽になるかも?。
アニメータになるためのオーソドックスな道のり
アニメーターになるために一番オーソドックスなのは、これ。作画系の学校に行って、就活してアニメーション会社に入る方法です。
学校というと、専門学校や大学を思い浮かべるかもしれませんが、作画スクールなどの教室系もあります。作画スタジオや制作会社が開いているスクールも多く、そのまま作画スタジオに就職できる可能性もあります(個人の力量による)。
値段は、月6千円ほどのところもあれば、月10万円するところもあるようにピンキリです。気になった人はいろいろ見てみましょう。
いきなりアニメの作画スタジオにいく
ある程度イラストを描いたことがある人なら、いきなり作画スクールに面接をお願いしに行くことも可能です。学校に行かないなら、これが一番手っ取り早くて現実的。
作画スタジオに入社すると、たいていの場合は「動画」という仕事から始めることになります。アニメーターの登竜門で、皆さんここで修業を積んでいろんなスキルや知識を覚えていくのです。
タイムシートの読み方などもやりながら教えてくれるので、ある程度のイラストが描ければ雇ってくれるところもあります。
ただ、ライバルとして専門学校や大学を卒業した人たちとのイスの取り合いになるので、その覚悟は必要です。
その点を踏まえると、小さな作画スタジオでは、素人でも働かせてくれるところもあるので、そういったところにアプローチしていくといいでしょう。求人が出ていなくても、とりあえず電話してみることが大切です。行動していきましょう。
ちなみにプロデューサー曰く、「お前(絵を描いたことがない僕のこと)でも入れる」そうです。
とはいえ、「描いた絵見せて」とは言われるので、ある程度は練習してポートフォリオを作っておきましょう。
制作進行からアニメーターにジョブチェンジ
もう一つ、学校に行かない方法で現実的なのが、制作進行からのジョブチェンジです。
ちょっと回りくどい気もしますが、アニメーション制作の行程も知れて、知識としてタイムシートも読めるようになりますし、何と言っても人脈が広がるところが大きな強みです。
制作進行をやっていく過程で出来た人脈をたどって、作画さんや監督に弟子入りすることもできますし、スキルを習得した後は営業先もいっぱい知っているわけです。フリーになった時も困りませんね。
実際、今お付き合いがある作画さんの中には、元制作進行の方もいらっしゃいます。
ただ問題は、日々の制作進行の業務の中で、自分を見失う可能性があること。業務をこなしながらイラストの練習をするのはなかなか精神力を使います。その中でモチベーションを保ち続けていくための工夫も必要かもしれません。
待機時間も多いので、時間はいっぱいあります。その時間をどう使うかはあなた次第。
制作進行からは、アニメーター以外にも、監督や演出など、ほかの道にも進みやすいです。
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