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アニメーターは歩合制の方が多いと思います。つまり、アニメーターがより稼いでいくためには、より速く・正確に絵を描いていく必要があるということです。
そこで今日は、スーパーアニメータ西澤さんのQ&Aをまとめたここの記事などをもとに、速く描くためにはどういったことが必要なのか、どういった練習をすればいいのかをまとめます。
ちなみに、今回の内容は、原画さん向けの内容です。
もくじ
絵を速く描くために必要なスキル
- 描きたい絵を早くイメージする
- それを具体的に絵にする画力
- 落としどころも大切に
【描きたい絵を早くイメージする】
早く描くためにまず必要なことは、レイアウトにイメージを早く映しだすことです。これはイラストレーターさんにも言えることですね。
最初のレイアウトの段階で、「あーでもないこーでもない」と悩んでいる時間多くありませんか?それどころか、途中まで描いて「やっぱり違う・・・」と今まで描いたものをボツにして新しく描き始めたり。この時間を削ることができれば、作業時間が大幅に短縮されると思います。
そのために必要なことは、西澤さんはQ&Aの中で「イメージの引き出しを多く持っておくこと」とおっしゃっています。
自分で今発想したものも、元となるものがあっての発想です。まったくの0から描きだすということはほとんどの場合不可能です。「このシーンにはあの映画のあのシーン使えそうだな」「あの画面がかっこよかったな」とぱっと浮かぶようになればレイアウトや動きのイメージがつかみやすく、すぐに具体的な作業に取り掛かれるようになります。映画をたくさん見ましょう。
【それを具体的に絵にする画力】
イメージが固まったら、それを具体的に絵にするための画力ですね。西澤さん的に言うと、「理屈に合うように正確に描くこと」です。
絵を仕上げるスピードが速いか遅いかは、手を動かすスピードではなく、「これ何か変」が多いか少ないか。
アニメ業界は激務で大変かと思いますが、今3時間かかっているものが2時間で描けるようになれば、1時間の余裕ができるようになります。今受けている仕事だけでなく、ちょっとでもいいので絵の練習もするようにしましょう。
ちなみに、西澤さんの著書のリアルなキャラクターを描くためのデッサン講座は後半で画面の取り方などの説明もされているので、アニメーターさんにもものすごく参考になります。まだ持っていない人は1冊持っておきましょう。
【落としどころも大切に】
そしてもう一つ。アニメーターはクリエイティブなお仕事ですが、効率も大切です。絵はどこまででも描き込めるので、自分の中で落としどころを付けるのも重要。クオリティでの落としどころが難しい場合は、時間を区切ってやってみるとうまく行くこともあるみたいです。
絵を速く描けるようになるための練習など
- 構図のインプット
- クイックドローイング
- シルエットでとらえる・表現する
【構図のインプット】
先ほども言いましたが、映画を見ることですね。動きやレイアウトを観察して自分のストックにしていきましょう。
西澤さんは原画マンになりたての頃、週に5本映画を見て、それを2年間続けたとのこと。それが今でも財産になっているそうです。
【クイックドローイング】
クイックドローイングをすることにより、早く正確に描き起こす力が身につくそうです。
ある作画スタジオでも、毎日の作業の前のルーティーンに取り入れられていて、アニメーターさんたちも確かな手ごたえを感じてらっしゃいます。
1日10分でもいいので取り入れてみてください。
ポーズマニアックスというサイトの30秒ドローイングはおすすめです。いろんなポーズ・アングルの素体が出てきます。
【シルエットでとらえる・表現する】
これはいろいろ調べていて多かった意見なのですが、線画で描き起こす前にシルエットとしてとらえて描きだす練習をすると、全体を把握できるので早く作業ができるそうです。
こんな感じ↓
最後に、西澤さんの著書、「リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座」もう一度ご紹介して終わりたいと思います。
キャラクターの描き方だけでなく、映画的な画面のとらえ方やカメラレンズのお話もあり、とても勉強になります。
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