背景を描く人(美術さん)になるには?お給料は?

お仕事

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アニメはキャラの作画が話題になることが多いですが、背景も大切な要素の一つです。

例えば告白するシーンがあったとして、海岸で告白するのか、病院で告白するのか、自宅で告白するのか・・・場所によってガラッと雰囲気が変わるし、そのシーンの意味合いも変わってきます。

カッコいい”画”というのは、背景もカッコいいんです!

さてそんなアニメにとって重要な背景。それを描くお仕事についてみていきましょう!

アニメにおける美術さんとは??

背景を描く人のことを美術さんといいます。実写の世界でも、セットを作る人を美術さんといいます。「芝居場を作る人」のことです。

アニメの場合は、セル=役者さんで、背景=芝居場なのです。

さっきから「芝居場」という言葉を使っていますが、実はこれが難しい。ってか、背景やさんでもあんまり意識してくれないひとがいる。

例えば美術設定を作るとき。たまに必要な場所が書いてなかったりします。人が部屋に入ってくる芝居があるのに、入り口のディティールが抜けてたりとか。

アニメも、撮影現場があり、役者さん(キャラ)をカメラで狙って撮影しているのです。そう考えると、そのシーンの場所やキャラの向き等で、背景には何が移っているかわかるでしょう。

もっと難しい話をすると、カメラのレンズの話まで行っちゃいますが、そこはまぁおいておきましょう。

美術さんのお給料は??

さてさて・・・

気になる美術さんのお給料ですが・・・・(ちょっと想像も含む)

【アシスタント・背景作業の人のお給料】

*スピード重視の30分アニメでのお話し

実際に背景を描く人です。会社に入るかフリーでやっていくかでけっこう変わります。

背景会社に入ると月17万~、フリーだと1カット2000~4000円くらいかな?(どの作品でそれがどれだけこだわるかとかで違う)

作業内容は、Loや美術監督さんの指示、設定やボードを元に背景を描くことです。お手本となるボードがあるので、作業的には比較的楽だと思います。

とはいっても、1カット描くのになかなか時間はかかっちゃいますね。

美術設定は基本線画で、それに色を塗ったものをボードだと思ってもらえばいいかな。

原画マンと違って、1カットに何枚もかかないといけないのがあるわけではなく、基本1カット1枚です。たま~に1カット複数枚のものもあるけど、それはほんとにまれで、逆に「兼用カット」という、1枚で数カット分のものもあります。同じ背景の使いまわしですね。

そのつかいまわしの分も報酬が出ます。1枚を5カット兼用の場合は5カット分の報酬が出ます。おいしいですね。

コピペじゃなくて、ちゃんと描きましょう。

【美術監督さんの給料​】

給料というよりは報酬といったほうがいいのかなぁ?これも作品によって違いますが、背景の実作業とは別に「美術監督料」というものが出ます。

1話あたり十数万くらいなのですが、たまに美術監督料がないものも。そういった作品では「カット単価高くしておくからそこから抜いて!」って場合もあります。

主な作業内容は、

  • 美術設定作り
  • ボードづくり
  • LOチェック・整理
  • 上りのBGチェック・調整

ってところかな。

作業する人のための素材を作る感じです。美監さんの中には、自分で実際の背景も書いちゃうって人も多いので、月収100万超える人も・・・

ただ、0から作るし、美術設定がないと、レイアウト作業にも入れないので、責任は重大のうえやることも多いです。

アニメの美術さんになるには?

【必要な資格:特になし】

【必要なスキル】

  • 基本的な絵画のスキル
  • Photoshopのスキル

【必要な環境】

  • パソコン
  • Photoshop
  • 液タブもしくはペンタブ

美術さんになる必要な資格はありませんが、今はほとんどがデジタルなので、パソコン環境は必要です。まぁ背景会社に行けばそこらへんはだいじょうぶなのかな?わからん。

そして、アニメーターさんと違うところは、美術さんの道に入りたければ、最初から基本的な絵画のスキルが必要という点でしょう。

アニメーターさんは、ある程度独自で練習した人が最初に、トレース作業が主な動画から入っていくことができます。ですが、背景の世界は、美大出身・専門学校出身の人が行くことがほとんどです。

アニメーターは線画で完結しますが、背景は色も塗らないといけませんからね。

パースや形、サイズ感だけではなく、色彩の感覚や光と影のとらえ方も必要になってくる分、独学だとちょっとハードルが高いのかな?

美術さんのクラスチェンジ

上の話をまとめると

美大または専門学校卒業→背景会社に就職して背景スタッフ→美術監督

っていうのがオーソドックスな道ですね。

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