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アニメーション制作の一番最初の過程、シナリオ作成についてお話します。

  1. プロット作成
  2. 本読み
  3. 第一稿
  4. 本読み&リテイク
  5. 第二稿
  6. ・・・・
  7. 決定稿

まず、原作から構成を作り(使うところ使わないところを分ける)それをシナリオライターに発注します。

シナリオライターは発注を受けたら、プロットと呼ばれ物を作り、提出。それをもとに1回目の本読み(シナリオの打ち合わせ)をします。

本読みは、シナリオライター、監督、プロデューサーと行います。

そして、プロットをもとに大まかに内容を詰めたら、シナリオライターにシナリオを書いてもらいます。

そしてまた本読みをし、細かな修正依頼を出し、必要ならこの工程を何回か繰り返して、出来上がったものが決定稿として次の工程へ進みます。

作業期間は、1週間ごとに本読みをするくらいのスパンです。

シナリオ作成のポイント

アニメーションの場合、たいてい原作があります。それをシナリオにするので、一見難しいことはなさそうですが、そうでもありません。最低でも次の3つは抑えないといけないのです。

  • アニメになった時の尺を適切にする
  • コンプライアンスに気を付ける
  • わかりやすくする

【アニメになった時の尺を適切にする】

テレビの場合、アニメの尺は大体20分です。これはシナリオ時から計算しないといけません。1分30秒オーバーくらいで作ってもらいます。

この時、シナリオライターだけでなく、監督やプロデューサーにもしっかりとした感覚がないと、後々尺が足りないとか長すぎて調整するのに手間取ることがあります。シナリオライター任せでなく、そこら辺の感覚とコントロール能力が、監督はもちろんプロデューサーにも求められるのです。

【コンプライアンスに気を付ける】

テレビアニメの場合、小説やマンガよりもコンプライアンスが厳しいです。グロ表現やエロ表現などの規制ですね。

例えば、るろうに剣心で宇水が斎藤一の技でやられるとき、原作のマンガだと上半身ちぎれて飛んで行っていますが、アニメバージョンでは前進壁まで飛んでいてそこまでグロくはありません。このようにテレビアニメの場合規制にあわせて作らないといけないのです。

今のたとえの場合は、「ちぎれないようにする」くらいで大丈夫なのですが、そのシーンが心情に大きくかかわってくる場合だと大変です。

例えば、虐殺のあった村で残虐な現場を目撃したのがトラウマになっている主人公がいたとします。きっとこの主人公はこれからのお話の中で、同じような現場を目撃したりいろいろあるでしょう。そこで葛藤などのドラマが生まれていくわけですね。

それをそのまま映像にできればいいのですが、昨今の映像業界ではそうはいきません。実際最近携わった作品で、「血はなし」「残虐性をもっと抑えて」と言われました。

残虐性があるからこそ引き立つシーンがあるのに、それをなくして表現しろと言われるのは、本当に大変です。こういったところがシナリオライターの腕の見せ所です。

【わかりやすくする】

映像にしたときに気を付けないといけないことがもう一つあります。

小説やマンガは、わからないところがあれば、その場で読み返すことができますが、映像は基本的に一方通行です。

視聴者にとってわかりやすく作るのもシナリオライターに求められるスキルの一つです。

以上、シナリオ作成段階のお話でした。

この後はコンテ作業や設定制作の作業に入ります。

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